「マジかよ」
「ホントにあるよ!」
そこにあってはいけないのか?と聞きたくなるような台詞の応酬が
静まり返った商店街に響きわたった。
私も以前、富士市の平垣というところに現場事務所があって
通勤していたことがあったが、驚いたことに午後6時を過ぎると
一斉にシャッターを降ろしてしまうのだった。
必要があって6時を少しまわるころまで店の中に居た時がああったが、
ブライダルエステをふと見ると出入り口以外のシャッターが降ろされていて愕然としたことがある。
そんな商店街にたったひとつの店。中に入ってみると、
東京で15年くらい前に流行したカフェバー?とでもいう感じの店だった。
そこそこ広いカウンターつきの店内には、
これまた15年前に流行したようなオシャレな若者たちが爽やかに談笑していた。
我々が人数を伝えると、ウエイターは予想どおり片隅のテーブル席を案内してきた。
カフェバー風店内、アルマーニの若者たち、
カウンターに散乱する今よりひとまわり大きめな携帯電話。